沖縄で古くから薬用の木として親しまれてきたグアバは、「バンシルー」とよばれ身近でありながら栽培農家が少なく原料としての利用は進んでいませんでした。
しかし、2017年から私たちはこの沖縄のグアバの可能性に注目し、地元の方々の協力を得て商品開発に取り組み始めました。
沖縄の豊かな自然環境と温暖な気候が生み出す独特の風味や豊富な栄養価を活かすために試行錯誤を重ね、2020年にはついに県内の人気アイスクリームメーカーへの原料提供を実現するまでに至りました。
さらに原料として県内外に提供できるようグアバ栽培をさらに広め毎年1,000本以上の苗や種を配布し、地域の農家と連携して新たな植樹を進めています。
2024年には今帰仁村を中心に沖縄県内各地にグアバ農園が広がり、栽培面積は1万坪を超える規模に成長しました。この取り組みを続けることによって、多くのグアバを原料として市場に安定供給できる体制が整ってきています。
また、2023年からは自社での加工ができるようになり、これからは更に多くの皆様に沖縄の恵みを感じていただけるよう、また、県内でのグアバの価値向上のためにグアバを使った魅力的な商品も開発していきたいと思っています。
添加物や保存料も一切使用していない「沖縄産ピンクグアバ純スムージー」は、新鮮なグアバのヘタと種だけを取り除き、果実をまるごと使用することでフレッシュな風味と成分をそのまま閉じ込めており、そのため、健康志向の方々や妊婦さんにも安心してお召し上がりいただけるものとなっています。
ビタミンCが豊富で、香り豊かな甘みと爽やかな酸味が特徴のグアバは、スーパーフードとしても注目されており、スムージーやデザートなどで日常に取り入れることで、健康をサポートしながら毎日の食事やおやつに彩りを添え、心身のリフレッシュにも最適です。
さらに、2024年には加熱殺菌し冷凍したグアバにもビタミンCが豊富に残っていることが評価され、沖縄県産健康食品ブランド(WOJ)の認証も取得しました。 商品の品質が認められ、グアバの価値が高まると同時に県産健康食品としての信頼性もさらに向上しました。
これからも私たちは沖縄の豊かな自然と伝統を大切にし、グアバの価値を最大限に引き出すため、新たな価値創造と栽培促進を続け、沖縄の名産品として広く認知されるように魅力的な商品を開発し、沖縄のグアバ産業をさらに成長させていきたいと考えています。
https://fruma.jp/担当:株式会社フルーツマルシェ代表取締役社長 山下美奈子