vol.22 「腸活」と「ミキ ―琉球王朝時代から受け継がれた発酵食―」

みなさん、腸活していますか。

今回は、沖縄の伝統発酵食「ミキ」の製造・販売を行っている、わたしたち「ミキボウル byōLū」から「腸活」と「ミキ」についてお話させていただきます。

毎日健康のために、ヨーグルトや納豆を食べる方が増えていますね。近年、腸内環境に関する様々な研究が行われ、ますます腸内環境の重要性が認識されるようになりました。
腸内環境が良いと、免疫力が高まり風邪やインフルエンザ等にかかりにくくなるようで、コンビニやスーパーでも免疫力が上がる乳酸飲料を買えるようになりました。
また近年では「脳腸相関」という研究分野が注目され、脳と腸が互いに密接に影響しあっていることが明らかになってきました。腸が快適な状態だと、メンタルにも好影響があるようです。

腸内環境を良くする食品の代表格が発酵食品ですが、昔から日本には、納豆や味噌、糠漬けなど多くの発酵食品がありました。そして沖縄にも皆さんご存じの「豆腐よう」や「もろみ酢」(泡盛蒸留粕から作られる発酵飲料)、そして「ミキ」があります。
さて、みなさんは「ミキ」という飲み物をご存知でしょうか?

「ミキ」は琉球諸島で受け継がれてきた、穀物を麹や乳酸菌で発酵させた飲み物。

歴史は泡盛より古いと言われており、古い書物には以下のような記載があります。

“神酒(みき)や焼酎など、なにか珍しいものがあれば、隣の老人をはじめ、誰かれと呼び寄せて進め、互いに挨拶し、田畑の耕作や作物の話、昔話をしては、物ごとに、善悪を語りこどもに聞かせる。一、二合でも自分ひとりで飲む気持ちは少しもない。” ― 石垣市叢書1 13頁
神酒の振る舞い

神酒の振る舞い(出典:沖縄たべもの語り)

昔からシェアする文化が根づいている、沖縄の素敵な一面が垣間見えますね。

「ミキ」のはじまりは口噛み酒だったようです。アニメ映画「君の名は。」でも口噛みのシーンが描かれていたのをご覧になられた方は多いのではないでしょうか。もちろん、今では口噛みで作られているところはありませんが、現在でも琉球諸島の一部地域で、神祭や諸行事に造られています。

また、地域毎に原料や作り方が違うのが「ミキ」の魅力です。例えば、奄美では米とさつまいもと砂糖、糸満では米と⻨芽と砂糖、宮古諸島は米と⻨麹で作られます。

  • 琉球式発酵スイーツ ミキボウル

    琉球式発酵スイーツ ミキボウル

わたしたち「ミキボウル byōLū」は、⻑年沖縄食材の研究を続けてきた沖縄工業技術センター食品・醸造班の協力を得て、伝統的製法を改良しました。シンプルな原材料(島米・米麹・乳酸菌)を安全な製法で2段階発酵することにより、スッキリとした味わいと口どけを実現しました。

このスッキリとした「琉球式発酵食ミキ」や、フローズンにしたミキの上にフルーツをのせて食べる「琉球式発酵スイーツ ミキボウル」は、わたしたちの万座毛本店や北谷トレーラー店、オンライン店で、買うことができるので、ぜひ一度お試しください。

https://www.mikibowls.jp

担当:株式会社ココロワークス代表取締役 小松英司