12月に入り本格的に寒くなってきましたが、体調はいかがでしょうか?
体に必要な栄養が不足すると、体調を崩しやすくなることがあります...。自身の体に必要な栄養がちゃんとバランス良く摂れているのか知ることができたら嬉しいですよね。
そこで今回は、ヘルスサポートの測定機器である「InBody」について紹介していきます!
みなさんはInBodyという測定機器をご存知でしょうか?InBodyは体成分(水分、タンパク質、ミネラル、体脂肪等)を測定できる機器のことで、同時に筋肉量やBMIも測定することが可能です※1。この中でも注目すべき測定項目が筋肉量、BMI、タンパク質量です。
タンパク質量は、筋肉量の増加や体細胞の増加に伴って増加します※2。これらの値を適正に保つことは健康寿命を伸ばすためにとても大切なことです。また、後述するサルコペニアや隠れ肥満は筋肉量、BMI、タンパク質量のバランスが崩れることで発症リスクが高まることがあります※3。
サルコペニアや隠れ肥満のリスクを最小限に抑えるためにも、症状や予防法などの知識を身につけ、自身の健康管理に役立てていきましょう。
みなさんは「サルコペニア」という言葉を聞いたことはありますか?サルコペニアとは、加齢に伴い、筋肉の量が減少していく老化現象のことです。25〜30歳頃から進行が始まり生涯を通して進行します。サルコペニアにより、背中や腹筋、下肢筋力が低下し、立ち上がりや歩行が億劫になっていき、放置すると歩行困難に繋がります。頻繁につまずいたり立ち上がるときに手をつくようになったりすると、注意不足だけでなく、サルコペニアがかなり進行している可能性があります※4。サルコペニアの原因としては加齢やタンパク質摂取不足、身体活動の低下などが挙げられます※5。Inbodyでは、タンパク質摂取量や身体の部位別筋肉量などを測定することができます。加えて、サルコペニアの診断基準である骨格筋量(SMI)を測定することもできます。そのため、自身の身体の状態を詳しく知り、食事内容の見直しや運動の必要性に気付くきっかけとなります。
肥満度の判定には、国際的な指標基準であるBMI (Body Mass Index) = [体重(kg)] ÷ [身長(m)2]が用いられます。しかし、BMIだけでは、その人が筋肉質なのか脂肪過多なのかまで区別することはできません。最近では、BMIが標準でも筋肉や骨と比べて脂肪が多い、つまり体脂肪が高い状態(隠れ肥満)が若い女性に多く見られています※7。隠れ肥満の怖いところは、本人の自覚がないうちに進行していくところです。そのため、気づかないまま生活している方が多く、必要な受診が遅れることで、高血糖、脂質異常、高血圧、心臓病の発症や重症化に繋がるケースが多いとされています※8※9。また、高齢者になると更に深刻なサルコペニア肥満という、体重は過多なのに筋肉量が少ないという問題につながることが考えられ、若いうちから隠れ肥満を防いでいくことが重要になります。
肥満の予防・治療には、エネルギー摂取(食事)と消費(運動)のバランス改善が効果的です。しかし、極端な食事制限は長続きしない上、精神的にも悪影響を与えます。特に、若い女性では、自分は太っていると思っている人のうち半数以上が標準体重以下との実態も明らかになっており、不必要なダイエットによる健康への弊害も懸念されています※7。Inbodyを活用することで、自身の筋肉量と体脂肪を正しく知り、私たちと一緒により自分に合った方法を見つけていきませんか。
ヘルスサポートは北部を中心に沖縄県各地で健康支援活動を行っています。この機会にヘルスサポートの活動に参加し、InBodyで体成分バランスを含め、今回のコラムで触れた筋肉量やBMI等にも注目して自身の体の状態を詳しく知っておくのはいかがでしょうか。
大宜味村での測定の様子
担当:名桜大学ヘルスサポート下地エミリー芳乃、石川作実、永田ひな